あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
昼を過ぎ、定時を過ぎてもそのスピードが落ちることはない。でも、何かが違う。中垣先輩にしては時間を見過ぎると思ったのは夜の八時を過ぎた頃のことだった。私は午後からの実験の結果を数値に直し、それを正確に打ち込んでいっているところだった。
中垣先輩の執念なのか実験はスケジュール通りに進んでいく。このままいったら本当に春どころか、フランス留学の前に形になりそうだった。そんなことを思いながらパソコンを見つめる私に届いたのは中垣先輩の声だった。
「そろそろ上がるから、パソコンのデータを保存しろ」
「え?」
中垣先輩がこの時間に上がる???確か、昨日もだったけど、今日もだなんて何があったのかと思う。
「何かあったのですか?」
「別に?先は長いからだよ。俺もさすがに疲れたので今日はもう終わる」
確かに、今日の朝からの中垣先輩の勢いだったら、長い時間の掛かる実験は疲れてしまうだろう。でも、それは今までも何度もあったことだし、今回の研究が特別なわけではない。フランス留学があるからとはいえ、私の中では疑問符が飛ぶ。でも、この研究室の責任者は中垣先輩なのだから、私は中垣先輩に従うしかない。
でも、前はこの研究室に住んでいるようだったのにと思う私が居た。
中垣先輩の執念なのか実験はスケジュール通りに進んでいく。このままいったら本当に春どころか、フランス留学の前に形になりそうだった。そんなことを思いながらパソコンを見つめる私に届いたのは中垣先輩の声だった。
「そろそろ上がるから、パソコンのデータを保存しろ」
「え?」
中垣先輩がこの時間に上がる???確か、昨日もだったけど、今日もだなんて何があったのかと思う。
「何かあったのですか?」
「別に?先は長いからだよ。俺もさすがに疲れたので今日はもう終わる」
確かに、今日の朝からの中垣先輩の勢いだったら、長い時間の掛かる実験は疲れてしまうだろう。でも、それは今までも何度もあったことだし、今回の研究が特別なわけではない。フランス留学があるからとはいえ、私の中では疑問符が飛ぶ。でも、この研究室の責任者は中垣先輩なのだから、私は中垣先輩に従うしかない。
でも、前はこの研究室に住んでいるようだったのにと思う私が居た。