あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
その気持ちは私も一緒だった。お互いの仕事が忙しいと分かっているからこそ、一緒にいる時間を大事にしたいと思う。もしも泊まってくれるなら一緒の時間は確実に増え、私は幸せな時間を過ごすことが出来るだろう。
「私もまだ帰って欲しくないです」
「俺と一緒の気持ちでよかった。さ、一緒にご飯を食べてゆっくりしよう」
テーブルに並ぶのはコンビニで買ってきたものばかりで、味はまあまあだけど、特段に美味しいものというわけでもない。でも、小林さんと話しながら食べるご飯をとっても美味しくて、私は何度も食べたことのあるものが小林さんと一緒に食べるだけでこんなにも違うのだと改めて知った。
「美味しいです」
「俺も。やっぱり『おにぎり全種類制覇』すればよかったかな?」
さっきのコンビニで小林さんが真剣な表情でおにぎりの棚を眺めていたのを思い出す。あれは、半分くらいは本気だったのかもしれないと思ったけど、もしかしたら、もう少し割合は多いのかもしれない。
「お腹壊しますよ」
「そうかな?俺って、結構イケると思うんだけど…」
そう言いながら、小林さんは買ってきたおにぎりのフィルムをスルリと外し、大きな口を開けてカプッと食べたのだった。大きな歯形のついたおにぎりは三分の一を失ったようで、あと二口でおにぎりが小林さんの胃の中に入ってしまいそう。
「きちんと噛んでくださいね」
「はーい」
そう言いながらも、小林さんはおにぎりを三口で平らげ、買ってきたお茶で喉を潤していく。私は自分のを食べ終わらないうちにテーブルの上を綺麗に片付けてしまった小林さんはまだまだ余裕の表情で、本当におにぎり制覇が出来たのではないかと私に思わせたのだった。
「私もまだ帰って欲しくないです」
「俺と一緒の気持ちでよかった。さ、一緒にご飯を食べてゆっくりしよう」
テーブルに並ぶのはコンビニで買ってきたものばかりで、味はまあまあだけど、特段に美味しいものというわけでもない。でも、小林さんと話しながら食べるご飯をとっても美味しくて、私は何度も食べたことのあるものが小林さんと一緒に食べるだけでこんなにも違うのだと改めて知った。
「美味しいです」
「俺も。やっぱり『おにぎり全種類制覇』すればよかったかな?」
さっきのコンビニで小林さんが真剣な表情でおにぎりの棚を眺めていたのを思い出す。あれは、半分くらいは本気だったのかもしれないと思ったけど、もしかしたら、もう少し割合は多いのかもしれない。
「お腹壊しますよ」
「そうかな?俺って、結構イケると思うんだけど…」
そう言いながら、小林さんは買ってきたおにぎりのフィルムをスルリと外し、大きな口を開けてカプッと食べたのだった。大きな歯形のついたおにぎりは三分の一を失ったようで、あと二口でおにぎりが小林さんの胃の中に入ってしまいそう。
「きちんと噛んでくださいね」
「はーい」
そう言いながらも、小林さんはおにぎりを三口で平らげ、買ってきたお茶で喉を潤していく。私は自分のを食べ終わらないうちにテーブルの上を綺麗に片付けてしまった小林さんはまだまだ余裕の表情で、本当におにぎり制覇が出来たのではないかと私に思わせたのだった。