君と出逢えたこと
そして約束の土曜日。



私は少し早めに9時半到着。



トシくんは自転車やけど大丈夫かな…



時間が迫ってくる…

ドキドキする…



時間を見たら10時だった。



でも…



トシくんは来ない…



あんなに楽しみにしてたのに何かあったのかな…



もう少し待つことにした…



10時半…



まだ来ない…



携帯にメールしてみる。

《どうしたん?何かあったん?》



………返事は無い…

電話をかけても出ない…



私…

からかわれたんかな…

やっぱりこんな年上相手にするわけないよね…



半分諦める私…

だけどまだ期待してる私…



何度かメールや電話するけど連絡つかない。



やっぱりからかわれたかな…



そう思いながらも待ち続けてる私。



諦めかけた12時過ぎ。



携帯が鳴った。



「…もしもし…」

「もしもし!ゆきちゃん?!ごめん!ツレんとこ泊まってて爆睡してた!今からダッシュで行くから許してくれる?」



トシくんからだった。



かなり焦ってる様子だったけど素直に許すとは言えなかった。



「…イヤ…」



思わずそう答えてしまった。

そんなこと言っても会いたい気持ちは変わらない。




少し沈黙が続いた。



どうしよう…



なんでイヤなんて答えたんやろう…
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