君と出逢えたこと
主人のご両親もきっとショックを受けて傷つくだろう。



私は主人が始めて連れてきた女の子だったらしい。



それだけに凄く喜んでくれて受け入れてくれたのだ。



「あの…別の理由でごまかしたらあかんかな。ご両親の傷深めたく無い…」

何を私は言ってるんだ…



「今更綺麗事言うな。ありのまま話してやってくれ…」



あんなに優しくしてくれたご両親…

お義母さんとは一緒にいっぱい買い物にも出かけた。



隠すより話す方が良いに決まってる。



「はい…解りました。」



私はほんまに何をしてたんだろう。



こんなにたくさんの人を傷つけて…



主人が無関心?スキンシップがない?



何でそこにこだわったんだろう。



毎日寄り道せずに帰って来てくれてた。



休みの日も主人が一人で出かける事なんて無かった。



付き合って直ぐに私がタバコが嫌いだからタバコも止めてくれた。



なのに何を見てたんだろう。



この家ともお別れ…



この花達ともお別れ…



このキッチンともお別れ…



当然主人ともお別れ…



一年半しか一緒に過ごせなかった。
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