君と出逢えたこと
そして親睦会当日…



自宅で夕食を済ませ、子供達をお風呂に入れて私は主人に留守を頼んで家を出た。




職場の更衣室前でともちゃんと合流して夜の子達が終わるのを待った。



夜の職場は初めて見たけど学生がほとんどだからか活気があって賑やかだった。



ともちゃんと話ながら時間を潰し、皆が終わって着替えを待ってから何台かの車で近くのカラオケへ向かった。



ともちゃんは職場まで旦那さんに送ってもらってたから私の車で乗り合わせた。


ともちゃん以外は知らない顔ばかりで緊張しながらみんなの後をついていった。



よく見ると若い女の子が3人で後は男の子ばかりだった。



お店の中に入ると、夜と深夜をまとめてるらしい男の子が受付を済ませてくれて、部屋は2つに別れる事になった。



家族以外とカラオケなんて何年ぶりだろう。



そもそも主人はカラオケ嫌いだから結婚してからはカラオケなんて数えるほども行ってなかった。



周りは若い子達ばかりで気後れしそうになったけど、ともちゃんはすっかり馴染んでた。



ともちゃんと同じ部屋に入り、8人ほどの人の中で私は一人の男の子が目に入った。


名前は確かトシくん。


凄く可愛い笑顔…

色も白いな…

喋ってみたい…

けど私みたいなおばさん無理か…




なんて考えながらトシくんを見てると一つ気がついた。



同じ部屋に気になる子がいるみたいだった。

名前はまほちゃん。



一生懸命話しかけてるトシくんをまほちゃんは無視してた。

なんだかまほちゃんは迷惑そうだった。



そのまままほちゃんはトシくんを避けるかのようにもう一つの部屋に行ってしまった。



トシくんはしょんぼりしてた。



トシくんはバイト中でもまほちゃんに好き好きコールしまくってるからみんなあまり相手にしてないって聞いて、しょんぼり一人で座ってるトシくんが寂しそうだった。


私は少し考えてトシくんの隣に座ってみた。
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