君と出逢えたこと
なんとか元気を出してもらおうと私は勇気を出して話しかけてみた。
「初めまして!私、一ノ瀬由紀っていうんよ。よろしくね、トシくん」
「あ…はい。一ノ瀬…さん…」
良かった。
なんとか反応してくれた。
「さぁさぁ、楽しもう!何か一緒に歌ってみる?」
「…ありがとう…」
トシくんは顔を上げて、嬉しそうに答えてくれた。
改めて見てみると綺麗な顔をしてる。
少しドキドキしてしまった私は誤魔化すかのように続けて話した。
「お礼なんていらんよ!おばさん相手でごめんね」
「一ノ瀬さんはおばさんじゃないっす。まだ若いっしょ?」
いったいいくつまでを若いと言うのかなと思いながら一瞬年齢を言うのをためらったけど素直に答えた。
「私?来月30才。三十路やでぇ」
「うっそ!めちゃ若いし!見えないっすよ!」
「そうかな?でも誉めても何も出ぇへんよ」
私は少し嬉しくて笑いながら言った。
「優しいっすね…」
トシくんがボソッと呟いた。
避けられてるのを気づいてるのだろう。
「ん?何が?」
私は気づかないようにとぼけた。
「初めまして!私、一ノ瀬由紀っていうんよ。よろしくね、トシくん」
「あ…はい。一ノ瀬…さん…」
良かった。
なんとか反応してくれた。
「さぁさぁ、楽しもう!何か一緒に歌ってみる?」
「…ありがとう…」
トシくんは顔を上げて、嬉しそうに答えてくれた。
改めて見てみると綺麗な顔をしてる。
少しドキドキしてしまった私は誤魔化すかのように続けて話した。
「お礼なんていらんよ!おばさん相手でごめんね」
「一ノ瀬さんはおばさんじゃないっす。まだ若いっしょ?」
いったいいくつまでを若いと言うのかなと思いながら一瞬年齢を言うのをためらったけど素直に答えた。
「私?来月30才。三十路やでぇ」
「うっそ!めちゃ若いし!見えないっすよ!」
「そうかな?でも誉めても何も出ぇへんよ」
私は少し嬉しくて笑いながら言った。
「優しいっすね…」
トシくんがボソッと呟いた。
避けられてるのを気づいてるのだろう。
「ん?何が?」
私は気づかないようにとぼけた。