君と出逢えたこと
「だって俺…みんなから避けられてるし…」

「気のせいやって!それにトシくん可愛いんやから自信持たんと!トシくんから若いエキスを貰わんとね」

「一ノ瀬さん…一ノ瀬さんは十分若いし可愛いから!」

「ありがとう~。素直に喜ぶ事にする。トシくんも笑顔がすっごく可愛いよ」

「ありがとう!一ノ瀬さん最高!」

「だから誉めても何も出ぇへんで」



良かった。元気が出たみたい。



それからしばらく話が盛り上がった後親睦会は終わった。



その後働いてるお店で二次会をするからとともちゃんから聞いてともちゃんとお店の駐車場で皆を待ってたらトシくんが自転車で帰るところだった。


トシくんは来ないのかな?

と声をかけようとしたら


「あの子には二次会のこと内緒やで!」


と、ともちゃんに言われた。



まほちゃんも来るからトシくんが来たら気まずくなるからとあの受付をした男の子に言われたからと。



なんか嫌な感じと思いながらもともちゃんまで他の皆と気まずくなってもダメだから私は何も言わずにトシくんにバイバイとだけ声をかけた。


「一ノ瀬さん、今日はありがとう!」



そう言うと、トシくんは笑顔で帰っていった。



笑顔を最後に見れて良かった。

そのまま少しだけ二次会に顔を出して私は帰った。


緊張したけど行って良かった。


またトシくんにも会えたらいいな、と思いながらまたいつもの生活に戻った。
< 6 / 28 >

この作品をシェア

pagetop