サイボーグに感情を
2015年4月
これから過ごす学校生活において自分を1番アピールする季節、それが春。都内の医療大学にやっとの思いで合格し喜びをかみしめる。高校とは違う雰囲気にのまれつつもゆっくり教室へ入ると想像を超える広い教室と大勢の人。自分と同じ志を持った同志達。指定された席に座り、キョロキョロあたりを見渡すとはるかに男性が多いように見えた。
「おはよう」
そう声をかけてきたのは数少ない女性のうちの1人だった。俗に言うボーイッシュ系彼女はニカッと笑いそのあと久しぶりと言葉を続けた。
「え…っと。おはよう…久しぶりって?」
こんなに容姿端麗でイケメンな友達は持った覚えはない。
「幼稚園からの幼馴染を忘れたの?悠希だよ加藤悠希。久しぶり莉々。」
10年以上も前の記憶を手探りで思い返す。加藤悠希。なにも考えず遊びまわっていたあの頃を思い返すと昔から負けず嫌いで男勝りな女の子の記憶がうっすらと蘇ってくる。
「ゆうちゃん?もしかしてあのゆうちゃん?負けず嫌いで走るの速くてみかん大好きだったあのゆうちゃん?」
記憶の片隅から蘇ってきた情報を手当たり次第話すと彼女は笑顔を向けてくれた。
そんな幼馴染との再会が私の学校生活の始まりでした。
「おはよう」
そう声をかけてきたのは数少ない女性のうちの1人だった。俗に言うボーイッシュ系彼女はニカッと笑いそのあと久しぶりと言葉を続けた。
「え…っと。おはよう…久しぶりって?」
こんなに容姿端麗でイケメンな友達は持った覚えはない。
「幼稚園からの幼馴染を忘れたの?悠希だよ加藤悠希。久しぶり莉々。」
10年以上も前の記憶を手探りで思い返す。加藤悠希。なにも考えず遊びまわっていたあの頃を思い返すと昔から負けず嫌いで男勝りな女の子の記憶がうっすらと蘇ってくる。
「ゆうちゃん?もしかしてあのゆうちゃん?負けず嫌いで走るの速くてみかん大好きだったあのゆうちゃん?」
記憶の片隅から蘇ってきた情報を手当たり次第話すと彼女は笑顔を向けてくれた。
そんな幼馴染との再会が私の学校生活の始まりでした。