俺様御曹司と蜜恋契約
「お前が俺に声を掛けた理由もそれだと思ったんだけど」
葉山社長がさらに言葉を続ける。
「俺に抱かれたい?」
「なっ……!」
なんてことを言うんだこの人。
かぁっと耳まで真っ赤になってしまう。
私は首を大きく横に振った。
「ち、違いますっ」
勢い余ってなぜかソファから立ち上がってしまう。
「私は、そんなバカげた理由であなたに声を掛けたわけじゃありません」
強い口調でそう言えば、葉山社長がきょとんとした顔で私を見ている。やがて「ぷっ」と小さく吹き出した。
「冗談だよ冗談。そんなにこわい顔するなって。可愛い顔が台無しだぞ?」
まぁ座れ、と楽しそうに笑っている葉山社長。
「…………」
私はすとんと体を落とすようにソファに座った。
……葉山光臣。
想像していた人物とまったく違う。まさかこんなにノリが軽い人だとは思わなかった。
葉山グループの葉山光臣といえば前社長である父親が急遽したため昨年29歳という若さで葉山グループの代表取締役社長になった男。
就任するといきなりグループ全体の売り上げを伸ばし実績を出すなど、将来有望な若手社長として経済誌などでたびたび特集が組まれている。
きっとすごい聡明な人なんだろうなぁ…と想像していたのに。口を開けばこんな人だったとは。
葉山社長がさらに言葉を続ける。
「俺に抱かれたい?」
「なっ……!」
なんてことを言うんだこの人。
かぁっと耳まで真っ赤になってしまう。
私は首を大きく横に振った。
「ち、違いますっ」
勢い余ってなぜかソファから立ち上がってしまう。
「私は、そんなバカげた理由であなたに声を掛けたわけじゃありません」
強い口調でそう言えば、葉山社長がきょとんとした顔で私を見ている。やがて「ぷっ」と小さく吹き出した。
「冗談だよ冗談。そんなにこわい顔するなって。可愛い顔が台無しだぞ?」
まぁ座れ、と楽しそうに笑っている葉山社長。
「…………」
私はすとんと体を落とすようにソファに座った。
……葉山光臣。
想像していた人物とまったく違う。まさかこんなにノリが軽い人だとは思わなかった。
葉山グループの葉山光臣といえば前社長である父親が急遽したため昨年29歳という若さで葉山グループの代表取締役社長になった男。
就任するといきなりグループ全体の売り上げを伸ばし実績を出すなど、将来有望な若手社長として経済誌などでたびたび特集が組まれている。
きっとすごい聡明な人なんだろうなぁ…と想像していたのに。口を開けばこんな人だったとは。