俺様御曹司と蜜恋契約
「あの人かっこ良さそうだしお金持ちそうだし。花の彼氏じゃないなら紹介してよ」
「えっ…いや、あの」
紹介なんてできるわけがない。持田さんには隠しているけどあの人は葉山グループの社長なのだ。
とにかくもう早くこの話を終わりにしたい。
「持田さん。あの人はやめた方がいいですよ。あの人すごく性格悪いので」
「そうなの?」
「はい。かなりの俺様男です」
そこは真実だ。
葉山社長と初めて会った日のことや昨日の出来事を思い出すと、そういえば彼はずっと私に対して上から目線だった。たしかに親会社の社長なので立場的には私よりも上だからそれでいいんだけど。
いくら取引をしたからといって、会社終わりに待ち伏せされたり、強引に車に乗せられたり、料理を作れと言われたり。それに突然キスしてきたり…。
私の葉山社長の印象は『俺様男』だ。できれば関わりたくないタイプの人だけど取引があるのでそういうわけにもいかなくて。
俺様男という言葉が気になったのか持田さんは「うーん」と唸りながら「そういう男は勘弁だなぁ」と呟いている。どうやら紹介しなくて済みそうでホッと胸をなでおろした。
すると持田さんが突然何かを思いついたようにパッと表情を変える。
「あの人が花の彼氏じゃないってことは、花も今はフリーなんだ」
「フリー?」
「そう。彼氏いないってこと」
「あ、はい」
いません、と頷けば持田さんがニタッと笑う。
「ということは、花を誘えるってことね」
ぽつりと呟き、持田さんが私を見る。
「花、今日ってヒマ?」
「今日ですか?」
「うん。もしヒマなら合コンに付き合ってほしいんだけど」
「えっ?」
持田さんが月に2・3回のペースで合コンに行っているという話は本人からよく聞くけれど誘われたのは今日が初めてだった。
「えっ…いや、あの」
紹介なんてできるわけがない。持田さんには隠しているけどあの人は葉山グループの社長なのだ。
とにかくもう早くこの話を終わりにしたい。
「持田さん。あの人はやめた方がいいですよ。あの人すごく性格悪いので」
「そうなの?」
「はい。かなりの俺様男です」
そこは真実だ。
葉山社長と初めて会った日のことや昨日の出来事を思い出すと、そういえば彼はずっと私に対して上から目線だった。たしかに親会社の社長なので立場的には私よりも上だからそれでいいんだけど。
いくら取引をしたからといって、会社終わりに待ち伏せされたり、強引に車に乗せられたり、料理を作れと言われたり。それに突然キスしてきたり…。
私の葉山社長の印象は『俺様男』だ。できれば関わりたくないタイプの人だけど取引があるのでそういうわけにもいかなくて。
俺様男という言葉が気になったのか持田さんは「うーん」と唸りながら「そういう男は勘弁だなぁ」と呟いている。どうやら紹介しなくて済みそうでホッと胸をなでおろした。
すると持田さんが突然何かを思いついたようにパッと表情を変える。
「あの人が花の彼氏じゃないってことは、花も今はフリーなんだ」
「フリー?」
「そう。彼氏いないってこと」
「あ、はい」
いません、と頷けば持田さんがニタッと笑う。
「ということは、花を誘えるってことね」
ぽつりと呟き、持田さんが私を見る。
「花、今日ってヒマ?」
「今日ですか?」
「うん。もしヒマなら合コンに付き合ってほしいんだけど」
「えっ?」
持田さんが月に2・3回のペースで合コンに行っているという話は本人からよく聞くけれど誘われたのは今日が初めてだった。