怨み赤子
「ありがとうございます。それで、ビラというのはあたしの水彩画の宣伝をさせてほしくて……」
そう言うと田辺先輩は顎に手を置いた。
「なるほど。いいんじゃないかな? 文化祭は沢山人が集まるし」
「あ、ありがとうございます! あの、後から真治からも同じ説明があるかもしれません」
「真治から?」
「はい。最初にビラ配りの話をして、二つ返事でOKしてくれたのは真治だったんです。
だけど時間が迫ってきてビラ作りが間に合うかどうかわからなくなってきたので、こうして田辺先輩に直接話しに来たんです」
「そうだったのか。いやぁごめんね俺は真治からまだ何も聞いてなかったよ」
そう言いながら、田辺先輩は文化祭資料にあたしのビラ配りについての事を書き込んだ。
「忘れないように、ちゃんと書き込んだからね」
「ありがとうございます!」
あたしは田辺先輩に頭を下げて、教室を出たのだった。
これでようやくビラの印刷に取り掛かることができる。
そう思うと歩調は自然と早くなった。
嬉しくて笑顔が浮かぶ。
「あ、そうだ。一応真治にも連絡しとかなきゃ」
あたしが勝手に動いていると思われても困るので、歩きながらスマホで真治にメッセージを送った。
田辺先輩に伝えてOKを貰った事。
田辺先輩が資料にビラ配りの事を書き込んだことまでしっかりと書き、そして送信した。
そう言うと田辺先輩は顎に手を置いた。
「なるほど。いいんじゃないかな? 文化祭は沢山人が集まるし」
「あ、ありがとうございます! あの、後から真治からも同じ説明があるかもしれません」
「真治から?」
「はい。最初にビラ配りの話をして、二つ返事でOKしてくれたのは真治だったんです。
だけど時間が迫ってきてビラ作りが間に合うかどうかわからなくなってきたので、こうして田辺先輩に直接話しに来たんです」
「そうだったのか。いやぁごめんね俺は真治からまだ何も聞いてなかったよ」
そう言いながら、田辺先輩は文化祭資料にあたしのビラ配りについての事を書き込んだ。
「忘れないように、ちゃんと書き込んだからね」
「ありがとうございます!」
あたしは田辺先輩に頭を下げて、教室を出たのだった。
これでようやくビラの印刷に取り掛かることができる。
そう思うと歩調は自然と早くなった。
嬉しくて笑顔が浮かぶ。
「あ、そうだ。一応真治にも連絡しとかなきゃ」
あたしが勝手に動いていると思われても困るので、歩きながらスマホで真治にメッセージを送った。
田辺先輩に伝えてOKを貰った事。
田辺先輩が資料にビラ配りの事を書き込んだことまでしっかりと書き、そして送信した。