怨み赤子
信じる人
気が付けば、あたしは自分の部屋で同じ景色の水彩画を3枚も描いていた。
乾いたそれを丁寧に封筒へ入れて、宛名を書く。
コンテストに出すために描き始めたわけじゃなかったけれど、腕試しに小さなコンテストに出してみようという気になったのだ。
あたしは今夢を掴める場所にいる。
なんの夢もなく、日々の生活を無駄にしているようなクラスメートたちによってそれを妨げられてはいけない。
沢山の問題を抱えながらも、自分の道を見失ってはいけない。
あたしが目指す場所はただ1つ。
水彩画家になることだけだ。
それだけは、誰がなんと言おうがハッキリとしている。
ユキに見下されて笑われても。
ツバサ君にデマを流されても。
真治に逆切れされても……。
封筒をのり付けした時、ふと真治と仲の良い教の事を思い出していた。
教は真治があたしを悪者にしてあげたあの日から、あたしを無視をするようになった。
教と真治は仲が良く、2人とも文化祭実行委員会に入っていたから、真治の言葉をすべて鵜呑みにしてしまったのだ。
教と特別仲が良いわけでもなかったから気にもしていなかったけれど、今でも教は真治の事を全面的に信じているようだ。
乾いたそれを丁寧に封筒へ入れて、宛名を書く。
コンテストに出すために描き始めたわけじゃなかったけれど、腕試しに小さなコンテストに出してみようという気になったのだ。
あたしは今夢を掴める場所にいる。
なんの夢もなく、日々の生活を無駄にしているようなクラスメートたちによってそれを妨げられてはいけない。
沢山の問題を抱えながらも、自分の道を見失ってはいけない。
あたしが目指す場所はただ1つ。
水彩画家になることだけだ。
それだけは、誰がなんと言おうがハッキリとしている。
ユキに見下されて笑われても。
ツバサ君にデマを流されても。
真治に逆切れされても……。
封筒をのり付けした時、ふと真治と仲の良い教の事を思い出していた。
教は真治があたしを悪者にしてあげたあの日から、あたしを無視をするようになった。
教と真治は仲が良く、2人とも文化祭実行委員会に入っていたから、真治の言葉をすべて鵜呑みにしてしまったのだ。
教と特別仲が良いわけでもなかったから気にもしていなかったけれど、今でも教は真治の事を全面的に信じているようだ。