怨み赤子
☆☆☆
翌日。
あたしは学校へ行く前に3枚の絵を投函した。
それほど力を入れて書いた作品でもないので、そのままポストに入れておいた。
そして真っ直ぐに学校へと向かう。
次のターゲットは真治と教の2人だ。
今度はどうやって怨みを晴らしてやろうか。
そう考えると歩調はどんどん速くなり、気分が盛り上がって来る。
校門を通ると、去年の文化祭の光景を思い出す。
校門の前に大きなアーチができて、その横には美術部が描いたゆるキャラの絵が飾られていた。
校門を入ってすぐ、焼き鳥やお好み焼きと言った屋台がずらりと並び、人々を引き寄せていた。
そんな中、あたしはビラ配りをしていたのだ。
ユキがデタラメに作ったビラだったが、ピンボケした印刷でもみんなあたしの絵を褒めてくれた。
一般客の中にもあたしの受賞を知っている人が何人かいて、改めて受賞のすごさを感じた1日になった。
すべてが終わり、お礼を言うために再び文化祭実行委員へ出向くと教室の中では文化祭の最中にいた少し迷惑なお客さんの話題になっていた。
沢山人が集まる場所には必ずそういう人たちはいる。
来年へ向けてどう改善していくかという話なんだろう。
あたしは教室の前でぼんやりとそう考えていた。
しかし、そこで聞いたのは信じられない内容だった。
「生徒の写真を勝手に撮影している人もいたね」
「あぁ。ここの女子の制服は人気だからなぁ」
翌日。
あたしは学校へ行く前に3枚の絵を投函した。
それほど力を入れて書いた作品でもないので、そのままポストに入れておいた。
そして真っ直ぐに学校へと向かう。
次のターゲットは真治と教の2人だ。
今度はどうやって怨みを晴らしてやろうか。
そう考えると歩調はどんどん速くなり、気分が盛り上がって来る。
校門を通ると、去年の文化祭の光景を思い出す。
校門の前に大きなアーチができて、その横には美術部が描いたゆるキャラの絵が飾られていた。
校門を入ってすぐ、焼き鳥やお好み焼きと言った屋台がずらりと並び、人々を引き寄せていた。
そんな中、あたしはビラ配りをしていたのだ。
ユキがデタラメに作ったビラだったが、ピンボケした印刷でもみんなあたしの絵を褒めてくれた。
一般客の中にもあたしの受賞を知っている人が何人かいて、改めて受賞のすごさを感じた1日になった。
すべてが終わり、お礼を言うために再び文化祭実行委員へ出向くと教室の中では文化祭の最中にいた少し迷惑なお客さんの話題になっていた。
沢山人が集まる場所には必ずそういう人たちはいる。
来年へ向けてどう改善していくかという話なんだろう。
あたしは教室の前でぼんやりとそう考えていた。
しかし、そこで聞いたのは信じられない内容だった。
「生徒の写真を勝手に撮影している人もいたね」
「あぁ。ここの女子の制服は人気だからなぁ」