怨み赤子
「そうだ、今度は漫画原作を書いてよ」
ユキは更にそんな事を言い出した。
「漫画原作は……シナリオで小説とは違うから……」
カナミが小さな声でそう言う。
ユキは自分が活字を読むのが苦手だから、そんな事を言っているのだ。
漫画になったら読むから。
遠まわしにそう言っているのがバレバレだ。
「ちょっとユキ、いい加減にしなよ」
あたしは思わずそう言っていた。
「カナミはずっと小説を書いてきて、小説家になるのが夢だって話してるじゃん
!
なのに漫画原作をすすめるって、どういう事? カナミはユキのために小説を書いているわけじゃないんだからね!」
「ふぅん……」
ユキは興味なさそうに雑誌をカナミに突き返すと、自分の席に戻って行ったのだった。
ユキは更にそんな事を言い出した。
「漫画原作は……シナリオで小説とは違うから……」
カナミが小さな声でそう言う。
ユキは自分が活字を読むのが苦手だから、そんな事を言っているのだ。
漫画になったら読むから。
遠まわしにそう言っているのがバレバレだ。
「ちょっとユキ、いい加減にしなよ」
あたしは思わずそう言っていた。
「カナミはずっと小説を書いてきて、小説家になるのが夢だって話してるじゃん
!
なのに漫画原作をすすめるって、どういう事? カナミはユキのために小説を書いているわけじゃないんだからね!」
「ふぅん……」
ユキは興味なさそうに雑誌をカナミに突き返すと、自分の席に戻って行ったのだった。