怨み赤子
祝杯
放課後になり、あたしはカナミと家に招いていた。
沢山のオヤツとジュースをコンビニで買い、ちょっとしたパーティーだ。
6畳のフローリングに白い大きなテーブルのある部屋に入り、掃除したばかりでよかったと内心思う。
「ほら、好きな所に座って! 今日の主役はカナミなんだから!」
「あ、ありがとう……」
カナミはおずおずとテーブルの端に座った。
あたしはその隣に座り、買って来たジュースをカナミに手渡した。
「では、カナミの入賞を祝してカンパーイ!!」
500ミリリットルのペットボトルで乾杯をして、おやつに手を伸ばす。
「月乃も、すごいよね」
カナミにそう言われてあたしは首を傾げた。
するとカナミは白い壁に飾られている3枚の賞状を指さした。
去年から今年にかけてあたしが水彩画のコンテストでもらった賞だ。
「あぁ……。でもあたしのは小さな賞だから。カナミみたいに雑誌に載ったりもしないし」
「小さい賞でも、3回も入賞するなんてすごい事だよ」
カナミの言葉にあたしはほほ笑む。
将来は水彩画関係の仕事をしたいと思っているから、カナミにそう言われるのはとても嬉しいことだった。
沢山のオヤツとジュースをコンビニで買い、ちょっとしたパーティーだ。
6畳のフローリングに白い大きなテーブルのある部屋に入り、掃除したばかりでよかったと内心思う。
「ほら、好きな所に座って! 今日の主役はカナミなんだから!」
「あ、ありがとう……」
カナミはおずおずとテーブルの端に座った。
あたしはその隣に座り、買って来たジュースをカナミに手渡した。
「では、カナミの入賞を祝してカンパーイ!!」
500ミリリットルのペットボトルで乾杯をして、おやつに手を伸ばす。
「月乃も、すごいよね」
カナミにそう言われてあたしは首を傾げた。
するとカナミは白い壁に飾られている3枚の賞状を指さした。
去年から今年にかけてあたしが水彩画のコンテストでもらった賞だ。
「あぁ……。でもあたしのは小さな賞だから。カナミみたいに雑誌に載ったりもしないし」
「小さい賞でも、3回も入賞するなんてすごい事だよ」
カナミの言葉にあたしはほほ笑む。
将来は水彩画関係の仕事をしたいと思っているから、カナミにそう言われるのはとても嬉しいことだった。