怨み赤子
「今度俺も分も作ってきてよ!」


ツバサ君の言葉にクラスのみんなの視線を感じた。


あたしはツバサ君に背を向けるようにして座り、しかめっ面をする。


あたしの表情を見て理解したクラスメートたちが、クスクスと小さく笑い声を上げた。


しかし、誰も助けようとはしてくれない。


ツバサ君に関わると面倒なことになると、みんな知っているからだ。


昼休みの残り5分がこんなにも長く感じるなんて、初めての事だった。
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