怨み赤子
鼻の頭やいろんな場所にシップをはっているツバサ君を見て、コソコソと話し声が聞こえてくる。
ツバサ君はそれを見て勘違いをした。
「いやぁ~昨日も弘江ちゃんに呼ばれてまいったよぉ! 昨日の大也との戦いは本当に壮絶で大変だったんだ!!」
自分が怪我をした理由を大げさに語るツバサ君。
いつもなら興味本位でツバサ君に近づいていくクラスメートたちも、今日は誰一人としてツバサ君を見てはいない。
「俺さぁ女の子に手を上げる人間って絶対に許せないんだ。たとえそれがクラスメートの大也でも!」
いつも通り演説のようにそう言っているが、いつもと反応が違う事に気が付き、口を閉じるツバサ君。
「なぁ、みんなどうしたんだよ?」
コソッとあたしに聞いてくるツバサ君。
その距離にあたしは寒気を感じて後ずさりをした。
カナミも言っていたけれど、ツバサ君はちょっと会話をすればすぐに調子に乗って近づいてくるみたいだ。
「学校の裏サイト、見てないの?」
あたしがそう聞くと、ツバサ君は大きく首を振った。
「あんな嘘ばかりの悪口を書いてるサイト、ざわざわ確認しないよ」
そう言い、ほほ笑む。
ツバサ君はそれを見て勘違いをした。
「いやぁ~昨日も弘江ちゃんに呼ばれてまいったよぉ! 昨日の大也との戦いは本当に壮絶で大変だったんだ!!」
自分が怪我をした理由を大げさに語るツバサ君。
いつもなら興味本位でツバサ君に近づいていくクラスメートたちも、今日は誰一人としてツバサ君を見てはいない。
「俺さぁ女の子に手を上げる人間って絶対に許せないんだ。たとえそれがクラスメートの大也でも!」
いつも通り演説のようにそう言っているが、いつもと反応が違う事に気が付き、口を閉じるツバサ君。
「なぁ、みんなどうしたんだよ?」
コソッとあたしに聞いてくるツバサ君。
その距離にあたしは寒気を感じて後ずさりをした。
カナミも言っていたけれど、ツバサ君はちょっと会話をすればすぐに調子に乗って近づいてくるみたいだ。
「学校の裏サイト、見てないの?」
あたしがそう聞くと、ツバサ君は大きく首を振った。
「あんな嘘ばかりの悪口を書いてるサイト、ざわざわ確認しないよ」
そう言い、ほほ笑む。