怨み赤子
☆☆☆
そのままホームルームが始まり、ツバサ君は早退したと言う事になり、時間はどんどん過ぎていく。
誰かがいつの間にかツバサ君の上履を脱がせ、下駄箱にあった運動靴と入れ替えていて、先生たちはツバサ君が休んだと言う事を疑わなかった。
そして、放課後になった……。
先生が教室を出たのを確認して大也と弘江の2人が掃除道具入れへと向かう。
それを見ていた数人のクラスメートたちが慌てて教室を後にした。
巻き込まれてしまう前に逃げよう。
そんな気持ちなんだろう。
あたしは教室を出て行くカナミに手をふり、わざとゆっくりと帰る準備をしていた。
気が付けば教室内にはあたしと大也と弘江。
そして、ツバサ君の4人だけになっていた。
あたしはそっと立ち上がり、教室のドアを閉めた。
それを確認した大也が掃除道具入れのドアを開く。
それと同時にツバサ君が倒れるようにして出て来た。
ツバサ君のズボンには黒いシミができていて、アンモニア臭が鼻を刺激した。
1日ここに監禁されていたから、おもらしをしていることくらいは想定内だ。
無理な体制で押し込まれていたツバサ君は、うつろな目で教室の天井を見上げている。
そのままホームルームが始まり、ツバサ君は早退したと言う事になり、時間はどんどん過ぎていく。
誰かがいつの間にかツバサ君の上履を脱がせ、下駄箱にあった運動靴と入れ替えていて、先生たちはツバサ君が休んだと言う事を疑わなかった。
そして、放課後になった……。
先生が教室を出たのを確認して大也と弘江の2人が掃除道具入れへと向かう。
それを見ていた数人のクラスメートたちが慌てて教室を後にした。
巻き込まれてしまう前に逃げよう。
そんな気持ちなんだろう。
あたしは教室を出て行くカナミに手をふり、わざとゆっくりと帰る準備をしていた。
気が付けば教室内にはあたしと大也と弘江。
そして、ツバサ君の4人だけになっていた。
あたしはそっと立ち上がり、教室のドアを閉めた。
それを確認した大也が掃除道具入れのドアを開く。
それと同時にツバサ君が倒れるようにして出て来た。
ツバサ君のズボンには黒いシミができていて、アンモニア臭が鼻を刺激した。
1日ここに監禁されていたから、おもらしをしていることくらいは想定内だ。
無理な体制で押し込まれていたツバサ君は、うつろな目で教室の天井を見上げている。