怨み赤子
「なにもかも、お前のせいだろうが!!」


大也は繰り返し繰り返し弘江を殴った。


弘江が抵抗をやめても、どれだけ血を流し、顔パンパンに腫れ上がっても、大也はそれをやめなかった。


ツバサ君がまるで助けを求めるようにあたしを見た。


あたしはツバサ君に近づいて、こう言った。


「ツバサ君って、口先ばっかりで役立たずなんだね。だからクラスメート全員がツバサ君を助けようとしなかったんだ」


クスクスと笑い声を上げて、あたしは教室を出たのだった。
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