letter〜この出会いは運命〜
「俺を好きじゃないなら好きになればいい。碧泉が忘れられないなら頭の中を俺でいっぱいにしてあげる。」
その言葉達にキュンとした。女の子皆に言ってるのかな?と思って胸がキューと苦しくなる自分に驚く。
「でもね……俺の手は和歌が思っている以上に汚れているよ?それでもいいの?」
鏡夜君の声が一気に低くなり、悲しげな表情になった。私を見つめる目も光が入っていない虚ろな目だ。
「いいよ……。私を汚して?」
えっ、なんでっ?
咄嗟に答えた自分が居た。
勿論、鏡夜君の事が嫌いなわけじゃ無いしちょっと女の子好きなだけで根はいい子ってわかってる。
でも恋愛感情で好きと思った事は無い。
だからすぐに答えの出た自分に自分で驚いている。
「うん……。ありがとう。俺もう女の子と遊ぶのやめるからね!」
まぁ、それは考えなくてもいいか、何て呑気に考える。だってそれは惹かれてるって証拠なのかもしれない。
「あったりまえじゃん!嫉妬するからね!」
そう言って笑いあった
鏡夜の顔を胸から上げて鏡夜を見つめる。