letter〜この出会いは運命〜


レックスルームは重厚なドアが付いていてなかなか開ける勇気が出ない。


入っても良いのかなぁ……?


コンコン


とノックをすると一言「どうぞ」と言う龍貴院先輩の声が帰ってくる。




「失礼します。」



ドアは見た目通りすごく重くてなかなか開いてくれない。



それを見かねた龍貴院先輩が中から引いてくれた。


「龍貴院様のお手を煩わせてしまい申し訳ありません!」


この学校はレックス、レジーナが絶対。
だからレジーナ、レックスは下級生や同級生や先輩を問わず様付けが基本。


まぁ友達とかは除いているみたいだけど。


お詫びもお礼も丁寧にしなければいけない。


逆らえば退学にだって出来てしまうから。



「ん、あぁ。別に大丈夫だ。」


でも先輩は気にしてないみたいだけど……。



「で、龍貴院様?ご用件を承ってもよろしいですか?」


先輩に一礼をしながら聞く。


やばい!緊張だよーー!


「まぁ座れ。話はそれからでもいいだろう?」




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