letter〜この出会いは運命〜
私はレックスルームの右端にある、重厚な黒革のソファーに座らされた。御丁寧に直々に紅茶まで出してくださって……。
「で、ご用件は……?」
先輩はフッと笑って
「短気な奴。面白くねぇ……。」
と、つぶやく。
そりゃそうでしょう。一歩間違えたら退学ですしー!
「まぁ、いいわ。つーか和歌、お前新地と別れたのか?」
え?和歌?
なんで呼び捨てされてるんだ?
「は、はい?」
私の頭の上の?マークを先輩には見えたのか
「お前、俺が誰だか知らないのか?」
という。
知りませんよぉー。
「りゅ、龍貴院 奏先輩ですよね!あ、龍貴院 奏様の方がよ、よろしいですか?」