letter〜この出会いは運命〜



「へぇ。もしかして君が深澤鏡夜?深澤って事は宝飾品の会社の社長子息ってところか?」




鏡夜はびっくりして目を見開いていた。




「はい。おはようございます。龍貴院様のお耳に入れていただき光栄です。」




鏡夜はなんとか笑顔で受け答えしてるけど顔が引きつっている。




「へぇ、俺に憎しみたっぷりって顔だな。俺にそんな顔を見せるなんて珍しい。」




そう言って私たちに近づいて来た。
そして周りの女の子達には聞こえないような声で言った。




「俺は和歌の全てを知ってる。
心も体も……。」




……嘘つけぇっーーー!




「ちょっと龍貴院様!何を嘘言ってるんですか!誤解されたらどうするんですか!」




いつもなら凄いクールな先輩だったと思うんだけど……。

キャラ変わった?




「龍貴院様か……。昨日ちゃんと奏って呼べって言ったはずだけど?それともレックスに逆らう?」




なんか俺様になってる!




「まぁいいや。とりあえず昼休みはレックスルームに来いよ。」




うわ、ちょー嫌だ。









< 135 / 154 >

この作品をシェア

pagetop