letter〜この出会いは運命〜
「へぇ。もしかして君が深澤鏡夜?深澤って事は宝飾品の会社の社長子息ってところか?」
鏡夜はびっくりして目を見開いていた。
「はい。おはようございます。龍貴院様のお耳に入れていただき光栄です。」
鏡夜はなんとか笑顔で受け答えしてるけど顔が引きつっている。
「へぇ、俺に憎しみたっぷりって顔だな。俺にそんな顔を見せるなんて珍しい。」
そう言って私たちに近づいて来た。
そして周りの女の子達には聞こえないような声で言った。
「俺は和歌の全てを知ってる。
心も体も……。」
……嘘つけぇっーーー!
「ちょっと龍貴院様!何を嘘言ってるんですか!誤解されたらどうするんですか!」
いつもなら凄いクールな先輩だったと思うんだけど……。
キャラ変わった?
「龍貴院様か……。昨日ちゃんと奏って呼べって言ったはずだけど?それともレックスに逆らう?」
なんか俺様になってる!
「まぁいいや。とりあえず昼休みはレックスルームに来いよ。」
うわ、ちょー嫌だ。