letter〜この出会いは運命〜



「っ!……。愛してるって言われて…おでこにキスを……されました。」



羞恥心でこの場から早くいなくなりたい。



「ふーん……。」



奏は悲しげな顔をする。


俺は結局和歌に振られる運命なのか……。


そんな事を考えながら和歌の顔を怪訝そうに見つめた。


「じゃあなんで教室に戻った時菅原がお前を殴りに行った?」



どうしてだろう。菅原さんが私に嫉妬したのは分かってた。



「それは和歌の顔を見たからだと思います。新地君と2人で出ていって帰って来た時和歌の顔は真っ赤だったから。何をしていたのか、何を話していたのかくらい容易に想像できます。」



夜美ちゃんは客観的な意見を呟いた。



でも顔は少し睨んでいるような、何かと葛藤しているような感じだ。



昨日新地君におでこにキスされた事言わなかったから夜美ちゃん私のこと嫌いになったのかな?


そんな事を考えながらぼぉっとしていた。




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