letter〜この出会いは運命〜
ブレザーの裾を持って泣きじゃくり、最後には自分の足に抱きつくようにしてなく和歌を傷つけたのだと自覚した。
さっきの言葉できっと和歌なりに考えたのだろう。
俺の嫉妬しか含まれて無いようなどうでもいい重い言葉を和歌はその小さな体で受け止めたのだろう。
ごめん。和歌、
俺は静かに和歌を抱き上げて悲しげな瞳でこっちを見つめていた紫月の隣に下ろした。
夜美ちゃんはきっとどうしていいのかわからないのだろう。私の背中を撫でてくれた。
そんな姿を見ながら奏は私を抱きしめた。奏は私の首に、私は奏の首に顔を埋めるような形になる。
本令のチャイムが鳴った。
「和歌はそんな顔じゃ帰れねぇし、紫月もどうしていいかわからないんだろ?レックス権限でサボらせてやるからこっちに来い。」
そう言って私たちをレックスルームの奥にある、奏の私室に連れていった。