letter〜この出会いは運命〜
6月に入ってから2週間目の朝の事。
「おはよう」
夜美ちゃんに挨拶すると
「おはよぉ」
と眠気混じりに返って来た。
あれ?新地君がいない。
「あれ?新地君は?」
何時も一緒に登校しているんだけど
何時もなら門の前で新地君が大笑いして、夜美ちゃんが苦笑いしているのが定番なんだけどなぁ、
それに私達3人は部活もしていないので何時も一緒に登下校している。
「あ、そういえば、いない。」
夜美ちゃん・・・・・気付こうよ・・・・・。
「日直でも、あるんじゃ無い?」
「うん、そうかも」
私はちょっと悲しかったけど下校の時は一緒に帰れるかなぁー?
なんて思いながら夜美ちゃんと私は静かに学校へ向かって歩きだした。