letter〜この出会いは運命〜






A組の教室のドアの外には夜美ちゃんがもたれかかっていた。





夜美ちゃんは目を伏せて真顔で言った



「和歌、帰るわよ。」



私達は一緒に帰った。



私の家の前に着いた時、
夜美ちゃんはポツリと言った。






「和歌。苦しいのはわかってる。私もあんな浮気し放題の男に和歌を任せるんじゃ無かったと後悔してるもの。」




「だから言って?和歌の思い。溜めてたら何時か和歌が壊れちゃう。」




私は夜美ちゃんの言葉を合図に夜美ちゃんに抱きついて思いをぶつけた。




「なんで?なんでよぉー!彼女は私でしょう!なんで、なんで女の子といちゃいちゃしてるの?私とはあんな事したことないじゃん!」




苦しいよ、




心が痛いよ。




「どうして?どうして?私は別れるなんて言葉を聞いてないよ?なんで?女のコから聞かなきゃいけないのぉー!」






夜美ちゃんに抱きついたままおうちの前で泣きじゃくった。









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