letter〜この出会いは運命〜
「よみちゃん!」
勝手に家に入って夜美ちゃんに抱きついた。
「ダメ・・・・・。だったのね。」
「うん・・・・・ダメだった。」
もう苦しい事が多すぎて心が麻痺してる。
心はとてつもなく痛いのに何故かもう涙は出ない。
「ごめんなさいね。私が・・・・・。あんな事を、提案したから・・・・・。」
「夜美ちゃんのせいじゃない。ありがとう私に勇気をくれて・・・・・。夜美ちゃんに頼ってばっかりだね、私。」
「でもね。もう忘れようと思うの。だから・・・・・。ありがとう。それだけを伝えに来た。」
夜美ちゃんは驚いた顔をした。
そして悲しげな顔で言った。
「和、歌・・・・・?わた、しの事を嫌いに、なっ、たの?」
「そんなんじゃないよ。本当に・・・・・。心から感謝してるよ。もちろんこれからも仲良くしてね?」
そう言うと夜美ちゃんは笑って抱きついた。