【詩】1ページの詩集
《名もない気持ち》
Temperature of the palm.
ちょっと気分が落ちてる時、不意に君に会いたくなるんだ。
君は今、何処にいる?何してる?
手を伸ばしても届かないのは分かってる。
それでも君を考えずにはいられない。
あぁ、寂しいな。君の眩しいくらいの笑顔が見たいよ。
安心できる声が聞きたいよ。
とうに忘れたと思ってたのに、
君の悲しいくらいに優しい手が僕の手の中に残ってる。
思い出さずにはいられない。
君を掴み損ねた僕の手は今でも虚しく空を泳いでる。
この名もない気持ちに、そろそろ決着をつけようか。
忘れるわけじゃない。
でも、もう次に進んても良いですか?
君が今も微笑んでることを祈って…
僕は今、彷徨っていたこの手を握る。