【詩】1ページの詩集

《桃色の雫》
Graceful flowers.


穏やかな光が春の到来を告げる
眠っていた小さな蕾が一斉に芽吹いた

北へ北へと連鎖させ
あっという間にピンクのトンネルに覆われる

時に華やぎ
時に酔いしれ
時に儚い

吹雪いた風に舞い踊り
闇に差す光に浮き上がり
ピンクのベールで癒しを配る

朝露が桃色に光った

銀のシルクが優しく降り立つ
ほんのり甘く色付いた
小さな花が
またひとつ またひとつ…
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