唯一愛した君へ
ああ、そうっぽい。
んー…と伸びをする。
そんな姿がちょっと可愛く思えた。
あいつは…鷹巳は……
好き、そうだな。
むしろ夏の方が苦手そうだ。
イメージも…鷹巳は冬だ。
シンとは正反対。
ほんと、おかしいくらい。
だから敵対したのかな?
そんな単純なもんじゃないか。
『まだ来るん?』
えっ………
『優梨は、冬になってもまだここに来るん?』
…どうなんだろ。
自分でもわかんないや。
『………そんならちゃんと防寒するんやで?
そんなんで風邪引いたら、馬鹿みたいやからなぁ。』
ニコッと笑顔をみせる。