唯一愛した君へ
anderstand
シンと初めてキスをした――…。
それはやっぱり、優しい優しいキスで………
……陽だまりにいるみたいな、暖かい気持ちに包まれる。
愛が伝わってくる、
そういうのはこういうコトだと思った。
唇が離れてから、ずっと抱きしめられていたけれど…あたしはシンの胸を押した。
「……あ。ごめんな、いきなり…」
きっとシンはあたしがキスをされたのが嫌だったんだと思ったんだろう。
少し寂しそうな顔をした彼に胸が痛んだ。
「…ううん、違うの」
そういうとシンはおもむろに顔を上げた。
「…シンに、言わなきゃいけないことがあるの……」