唯一愛した君へ





ねぇ、鷹巳。




もしかしたらあなたも




あたしを影で守っていてくれたのかな――…?





それは、あたしの自意識過剰かな?











『ねぇ、シンと鷹巳が争ったとき……どっちが勝ったの?』




あたしは思い切って聞いてみた。





『……んー?それ答えたらちゃんと学校行ってくれるん?』




シンはあたしが現在不登校であることを言ったら、

『それはアカン!』

と言って、

高校は青春の場所やで!?行かないとあとで後悔すんで!!

と説教され、ちゃんと行くように隙あらばあたしに言った。



だけどもう、行く気があまりなくなってしまったあたしは首を縦には振らず、ごまかしていた。




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