唯一愛した君へ
そう言った瞬間――
みんなが一気に険しい顔になった……。
やっぱり、そうか……。
自業自得だけど、いざ言われるとショックだ。
『なあ〜んてねっ♪』
へ…?
顔をあげる。
『大丈夫♪ギリギリだけどこれ以上休まなきゃ大丈夫だよ★』
『嘘……』
『ほーんとっ!!』
みんなの笑顔に一気に力が抜けてく。
よかったあ……。
『これからは放浪しないで真面目に来なよ〜!』
どっと笑いが起こる。
心の奥がホッと…して、涙ぐむのを手で拭った。
ありがとう、
誰にかわからないけど感謝したくなった。
誰かも構わず、感謝したくなった。