唯一愛した君へ



そう言った瞬間――


みんなが一気に険しい顔になった……。



やっぱり、そうか……。


自業自得だけど、いざ言われるとショックだ。






『なあ〜んてねっ♪』



へ…?

顔をあげる。




『大丈夫♪ギリギリだけどこれ以上休まなきゃ大丈夫だよ★』



『嘘……』



『ほーんとっ!!』



みんなの笑顔に一気に力が抜けてく。


よかったあ……。



『これからは放浪しないで真面目に来なよ〜!』


どっと笑いが起こる。



心の奥がホッと…して、涙ぐむのを手で拭った。




ありがとう、


誰にかわからないけど感謝したくなった。



誰かも構わず、感謝したくなった。




< 147 / 389 >

この作品をシェア

pagetop