唯一愛した君へ
あたしは、文庫本を読んでいた。
最近、読み始めたやつ。
物語はこんな感じ。
愛し合っていた恋人が、分け合って別れしまったけど、何年後かに偶然再会し、いろいろあるんだけどお互い想い合っていたことがわかって幸せになる話。
ずっと、忘れられなかった…
そういって、2人は結ばれる。
王道純愛ラブストーリー。
シンにしては珍しい。
アクションとか、ミステリー好きなのに。
こんなのも、読むんだー。
『優梨、それ面白いか?』
『うん』
いつのまにか横にいたシンが、覗き込みながら話しかけてくる。
『そーか』
シンはあたしの頭を撫でた。