唯一愛した君へ




え…?とした顔を向ける。


普段聞くことのない言葉に驚いていた。




『あいつ?』




誰が、死んだのだろう…?



聞き慣れないその言葉は妙に耳障りだった。




でも、ただ不思議に思っていただけだった。
なんでシンはわざわざそんなことをあたしに言うのか。








『梶貴、鷹巳。』





ありえない人の、名前が出るまでは。




『え…?』




意味が理解が出来ない。



わけがわからない――…





心臓の音が、体中を駆け巡る。






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