唯一愛した君へ
ずっと…、黒鷹なんて大嫌いだった。
ただ、居場所がなかったから………そこに居座っていただけ。
“あいつ”に出逢ってからは、こんな自分が堪らなく嫌で、辞めたかった。
それでもこの世界は、簡単には抜け出せない。
だからもしかしたら……。
ドラッグで見つかったのは、いいきっかけだったのかもしれない、と………今は思う。
…だけど、唯一辛かったことは。
“あいつ”の側にはもう、居れなくなること。
それだけ…。