唯一愛した君へ







『おいっ!お前、どうしたんだよ!?』













やけに馴れ馴れしい、同じ箱の住人に言われて気づいた。






…自分の頬に、冷たい水が流れていたこと。




自分でも、驚いた。











自分が誰かを想って、涙を流す人間だとは思わなかったからだ……。













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