唯一愛した君へ
あたしはいろんな場所で、よく空を見上げる。
授業中とか、
屋上で寝っころがりながらとか、
家にいるときとか、
そんな日常のふとした時とか。
空はいろんな表情をあたしに見せる。
真っ青なとき、快晴のときは白くて曇りは灰色。
真っ青なときは特に魅入ってしまう。
なんだかふと実感するんだ。
思い知らされてしまうんだ。
空は広く広く繋がっていると。
永遠がそこだけにはあるように錯覚させられる。
今日の空は真っ青だ。
雲はゆっくりと、その永遠を流れてゆく。
もしかしたら、あなたもこの空を見ていないだろうか?
そうだと、いいのに。
あたし達も繋がっていればいいのに。
今日は電話が来なかった。
あたしからはあまりしない。
はあ…
気付いたら、溜め息が出ていた。
今日もあたしは、あなたを想う。