唯一愛した君へ












「……ばーか。ずりぃんだよ…」












“がんばれ”



きっと、


アイツなりの言葉だと、思った。













ぐっと、潰れない程度に握って。




ポケットに押し込んだ。














一刻も早く。


一分……一秒でもいい。




早く、行きたい。


早く、あの場所へ…と。






足が、向かう。










彼女の元へ、




行きたいと……。










< 366 / 389 >

この作品をシェア

pagetop