唯一愛した君へ







本当に、



いるかどうかなんてわからない。





確証なんてものは、ひとつもない。








昔から命の危険がすぐ側にあった俺は、疑うということしか知らなかった。







きっと、本当なら、


行くなんて、ばかげてるのかもしれない。





罠、って可能性だって残ってる。


















だけど。



それでも………













信じたいんだ。










くっ、






喉の奥で、音が漏れる。







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