唯一愛した君へ
dream drop
付き合ってからいつだったけ…。
初めて抱かれたのは。
でも付き合ってから、そう経たないうちだった気がする。
今じゃ嘘みたい……
絶対そんないつにとか小さな細かいことまで、忘れない自信があったのに。あの頃は。
時間はちゃんと経っているんだ……。
そう、改めて実感する。
初めて知った。今日の空は真っ青で綺麗だ。
『優梨…』
時間…そう、少しずつ。
着実に過ぎていく。
想いも想い出となっていく。
『また見てんの?』
今はもうあたしにも、別にあたしの名前を呼んでくれる人がいる。…鷹巳以外で。
それはあの時みたいに情熱的ではないけれど…
穏やかで確実で、
安心とかちょっと先の未来を想像出来るようなそんな恋。
あたし、幸せだよ――?
ねぇ、鷹巳は―――…?