唯一愛した君へ
hot day
まだ夢から醒めたくないよ。
目を開けたら、ベットにいた。
起き上がって周りを見渡すと、いつもの見慣れた風景で少し安心した。
『……優梨…!平気…!?』
焦った声とともに近付いてきた美桜。あれ?あたし、由美子といたんだよね…?
記憶を信用出来ず疑問が残るけどそれより。
『うん』
パニクりながら、あたしの頬を触ったりおでこを確かめたりしている美桜を、『大丈夫だよ』と安心させる。
『よかったぁぁあ゙!!』
美桜は叫びながら抱き着いて来た。涙目で『良かった!良かった!』と何度も繰り返す。
よっぽど心配をかけてしまったんだなと思い、心の中で『ありがとう』と呟く。
『美桜…優梨起きた?』
そういってドアを開けてタイミングよく由美子が入って来た。
きっと今の美桜の叫び声が聞こえたんだろう。