唯一愛した君へ
あの日――
空はきっと、青かったかな。
眩しくて目を細めるくらい、青が冴え渡っていたと思う。
あたしはあの日を忘れはしない。
今でも時たま、考えるんだ。
あの時、どうすることが正しかったのか。
素直に頷くのか、
しがみつけば良かったのか、
今とは違う道なんて…あったかな?
あたしはそれが知りたいよ。
少しはあの時から、あたしも成長しているはず。
大人になって、常識も身につけて。
一人の人間として、自立し始めている。
だけどまたあの時の場面に立たされたら、
あたしはまた不思議と同じことを繰り返す気がするんだ。
いつまでたっても学習しない。