俺に恋焦がれろ
ほどなくあっさり見つかり
「壮介、どこに行ったの?パパの転勤速めるから」
「やだよ、なっちゃんと離れたくない」
「おばちゃん七海もしょうくんとお別れしたくないよ・・・・エン、エン」
夏休みの間に
会社の支社長として壮介の父は
外国に行った。
「なっちゃん、大きくなったら、約束だから、覚えておいて」
「うん、しょうくんも覚えておいてよ・・・」
七海の笑顔はしょうくんのものって
この日を境に笑わなくなった。