たまにはお伽話でも

人魚姫
「たっだいまー」


魔女
「おっかえりー… って…
え!?アンタ、帰って来たの!?」



「うん」



「じゃあ…
私が預けたナイフで、王子ブっ刺しちゃった!?」



「うん。
いくら人魚が情熱的でも、他の女のモノになる男に命捧げてらンないよ」



「あー… そう…
まぁこれに懲りて、しばらくは大人しくしてるンだね」



「うん、と言いたいトコロだケド…
ねェ、もう一回私を人間にしてくンない?」



「はぁ!?なんで!?」



「いやぁ、帰りにさ、またイイ男見つけちゃったのよ、コレが」



「情熱的ってか、おっそろしいほどの肉食…
魔女ってアンタのコトじゃない?」



「失礼ねェ。
私は恋心に忠実でいたいだけよ。
女って大抵そうじゃない?」


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