Share Heart
プロローグ
「…ここか…」

私の新しい住まい。

それは高校から徒歩10分のシェアハウス。

高校の生徒だけが入居することができ、希望者の抽選となる。

空きはたった2人分。

その内の1枠を私は手にしたのだ。

シェアハウスは5人用で、うち3人は自動的に先輩となる。

同輩の子も男の子だと聞いたし、あまり人間関係には期待していない。

でも、あの家から出ることができ、私にとってこれほど嬉しいことはなかった。

たくさんの不安を心にしまい、私の新生活が始まろうとしていた。
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