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「昴…だって…説明雑すぎだもん」

私は笑いをこらえながら言った。

「俺だって入りたくて入ったわけじゃねーし!知るかよっ!」

えっ?

私の頭の中では大きなハテナができた。

普通高校って自分が行きたいところ行くでしょ?

少しは妥協したけど、私だってここに来ることができて満足してる。

私たちは少し気まずい空気になりながら、それぞれの教室へと入っていった。

教室に入ると、すでに15人ほどの生徒がいた。

40個ある机の上には生徒手帳と思われるものが1つずつ置かれ、生徒手帳に書いてある名前をもとに席を探した。

どういう順番なのかはわからないが、1番廊下側の前から2番目だった。

…名前の順か…

私、綾瀬だし…

私の前の席の生徒手帳をチラッと覗くと、やはり“あ”から始まる苗字だった。
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