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みんながいなくなったリビングでほそぼそと2人きりでご飯を口にした。

特別美味しいわけではないのに…

心が潤った気がした。

無言だったのに…

1人きりじゃないことが嬉しかった。

部屋に戻ったときにも寂しさは感じなかった。

なぜだろう…

家にいたときは家族が遠く感じた。

父は論外だけど…母のこともだ。

本当は私のことなんて考えてくれてなかったから。

そうじゃないのかもしれないけど、私にはそう思えたから。

でも、ここは自分が1人じゃないって教えてくれる。

壁を1枚挟んだところには望田がいる。

それだけじゃない。

倉谷は頼りたくなる先輩。

今原は相談できる友達。

神無月は…




あいつは…








ダメだ。

何も思い浮かばない。

でも、みんな私の隣にいてくれる。

私のことを大切にしてくれる。

みんなは私のかけがえのない存在になるだろう。

だから、私も大切にしたい…
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