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部屋はもちろん5つしかない。

あとは共用スペースのリビング、バスルーム、トイレ男女、玄関くらいしかない。

話し合いの結果、私、望田、倉谷、今原、神無月の順になった。

話し合いをしてる最中も私と今原は黙りっぱなしだし、まとめているのは神無月だった。

あれこれ文句を言うのは望田で、それを冷静に判断するのは倉谷。

このポジションはたぶん変わらないだろう。


そのあと解散し、みな各自の部屋に戻った。

私が部屋に入るとまず目に入ったのは大きな窓。

備えつけのベッドのすぐ近くにあった。

これも付けられていたカーテンも落ち着いたイエローで爽やかで心地よかった。

荷物はキャリーバッグに詰めてきたものと、あとは郵送になっている。

郵送のものは明日届くから、今は必要最低限の物しかない。

もともと荷物は少ないほうだったから荷造りには困らなかった。

私は少ない荷物をキャリーバッグから取り出す。

そのとき、ノック音が聞こえた。

「はい!」

「おじゃまするね。」

そう言って入ってきたのは望田だった。
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